以前にも解説しましたが、相続税における小規模宅地の特例には「特定居住用宅地」というものがあります。 被相続人が亡くなる直前に住んでいた自宅の敷地、つまり「被相続人の居住の用」供されていた宅地の評価額が80%減額(330㎡まで)できるというものです。 しかし、その被相続人が相続開始時点で老人ホームに入居していた場合はどうなるでしょうか。 要点のみ解説します。 結論からいい... 続きを読む
2018年の民法(相続法)の改正により、2020年4月1日から配偶者の居住の権利を保護するための「配偶者居住権」が施行されました。 民法1028条 配偶者は、相続開始の時に居住していた被相続人所有の建物を対象として、遺産分割、遺贈又は死因贈与によって、その居住建物の全部について、建物所有者に対し、原則として配偶者の終身の間、無償で使用収益できることを内容とする権利である。 配偶者居住... 続きを読む
前回説明した通り、個人が、相続や遺贈によって取得した財産のうち、その相続開始の直前において被相続人又は被相続人と生計を一にしていた被相続人の親族の事業の用又は居住の用に供されていた宅地等のうち一定のものがある場合には、その宅地等のうち一定の面積までの部分については、相続税の課税価格に算入すべき価額の計算上、減額できます。 この制度は大きく分けて①被相続人等の居住の用に供されていた宅地... 続きを読む
個人が、相続や遺贈によって取得した財産のうち、その相続開始の直前において被相続人又は被相続人と生計を一にしていた被相続人の親族の事業の用又は居住の用に供されていた宅地等のうち一定のものがある場合には、その宅地等のうち一定の面積までの部分については、相続税の課税価格に算入すべき価額の計算上、減額できる制度です。 この制度は大きく分けて①被相続人等の居住の用に供されていた宅地、②被相続人... 続きを読む
相続が発生した場合の死亡保険金の取り扱いについて説明します。 お亡くなりになった方が、ご家族のためにかけていた生命保険については、保険の契約内容により課税関係が変わってきます。 【ケース1】 ・契約者 亡くなった方 ・被保険者(保険の対象者) 亡くなった方 ・保険金受取人 妻 ・相続人 妻、長男、次男 ・死亡保険金 3,000万円 この場合、死亡保険金3,000万円については、亡くなった方の「みな... 続きを読む